平成29年度の夏山技術研修会として「スポーツクライミング」をテーマに開催します。スポーツクライミングの基本的な技術の習得を図り、クライミングジムやロッククライミングゲレンデでの効果的な訓練や安全確保に活かしてもらうことを目的とします。
また、クライミングジム等で安心して登るためにはビレー技術も重要になります。適格なビレー技術の習得にも注力したいと思います。初心者の方は基本技術の習得、経験者の方は最新の技術の確認に役立てて下さい。
大勢の参加をお願いします。
主催 | 川崎市山岳協会 (指導委員会、遭難対策委員会) |
開催日 | 2017年9月23日(土)-24日(日) |
会場 | 神奈川県立山岳スポーツセンター |
集合 | 23日(土)13時 受付開始 山岳スポーツセンター研修室 |
研修内容 |
≪一日目≫ 机上講習 13:00~17:00 山岳スポーツセンター研修室 ・神奈川県山岳連盟のクライミング教室のカリキュラムに準じた内容 (クライミングの基礎、最新情報、注意事項等) ・夕食および懇親会 18:00~21:00 食堂 ≪二日目≫ 実技講習 8:30~15:00 |
募集人数 | 25名(最小催行人数15名程度) |
参加資格 | 川崎市山岳協会加盟団体の会員で山岳保険等に加入していること |
参加費 | 5,000円 (宿泊+夕朝食) 23日、24日の昼食は各自負担 ※23日または24日のみの参加は1,000円 |
宿泊 | 山岳スポーツセンター 〒259-1306 神奈川県秦野市戸川1392 tel 0463-87-9025 |
持参装備 | クライミングシューズ、ハーネス、HMS 型安全環付カラビナ、ATC・XP(確保器)、△ロープ、△クイックドロー(△は持っている場合) |
講師 | 久保田修弘(横浜市山岳協会)、山下剛宏(川崎市山岳協会) |
申込先/締切 | 指導委員会 佐藤健、大村 昭雄 9月8日(金)までに参加申込書(PDF/144KB)に記入して申込ください。 |
事業名
「フリークライミング講習会」
主催
川崎市山岳協会 (指導委員会、遭難対策委員会)
期日
2017年9月23日-24日
場所
神奈川県立山岳スポーツセンター(神奈川県秦野市)
講師
久保田修弘(横浜市山岳協会:スポーツクライミング上級指導員・山岳上級コーチ)、山下剛宏(東芝山岳会:山岳上級指導員)
参加
6団体14名 (男12名、女2名) 敬称略 *女性
川崎山岳会 3名 布田(副理事長)、磯野、山崎
東芝山岳会 6名 矢幡(副会長)、山下(講師:遭対常任)、小元(理事)、原田、北尾*、佐藤(指導常任)
NEC玉川山岳部 1名 菅原(理事)
蛍雪山岳同志会 1名 野口*
川崎ヨチヨチ山岳会 2名 斉藤(理事長)、大村(指導常任)
JFE京浜山岳部 1名 金澤(常任理事)
報告内容
平成29年度の川崎市スポーツ協会の企画事業として夏山技術研修会を実施した。今年度の技術研修会のテーマは2020東京オリンピックの競技種目に決定した「スポーツクライミング」に注目して、基本技術の習得および技術の向上を目的として「スポーツクライミング講習会」を企画した。
1日目の机上講習(研修室)13:00~14:30
協会を代表して矢幡副会長の挨拶の後、久保田講師の講義を開始。講師の経験を通じてスポーツクライミング発展の経緯、クライミング用具についての説明。チョークの種類と特性、ハーネスの選び方。確保器の種類と特性、等の説明。ハーネスを装着しての8の字結びの演習。
1日目の実技講習(屋外ボード)15:00~17:00
机上講習の後、屋外ボードでトップロープクライミングの実技講習を開始。確保器の使い方、クライミング開始前のクライマーとビレーヤーの相互確認、クライマーをロープ確保で降ろす時の相互確認、ビレーヤーはクライマーが地面に着く手前で止めて、ゆっくりと着地させる、クライマーは着地の時にひっくり返らないようにテレマーク姿勢をとる、等の説明の後、参加者同士でロープを結びトップロープクライミングの実技講習。講習は講師の安全指導の基、適宜アドバイスを受けて、矢幡副会長を含め全員が熱心に参加。
懇親会(食堂)
1日目の講習の後、夕食を兼ねて懇親会を行い各クラブの情報交換を行う等して懇親を図った。
2日目の実技講習(屋外ボード)8:30~12:00、13:00~15:00
午前はオーバーハングの緩いA面でリードクライミングの実技講習。まずは、クリップの練習。練習用のクイックドローをセットして、フロントクリップとバックハンドクリップをそれぞれ右手と左手で練習。最初は地面に立ったまま、その後ボードの下部をトラバースしながら練習。クリップの他にもビレーヤーはクライマーが1本目をクリップするまでは落ちた場合の安全確保のフォロー、クリップする時の両手でのロープ操作、ボードに近づいたり離れたりしてのロープ操作、リードクライミングは楽でない。いよいよリードクライミングの実技、慣れないうちはクライマーにトップロープをセットして安全確保する。リードクライミングのビレーは難しいため慣れるまでは講師のサポートを受けながら実習。午前の講習の最後はセットしたクイックドローの回収。参加者にトップまで登ってもらい、クイックドローを回収しながら下降、ロープを回収して午前の講習終了。
午後はオーバーハングのキツイB面のボードで実技講習。ひたすら登るのみ、との講師の叱咤激励のもと、リードクライミングもかなり板(ボード)についたようで、皆さん一生懸命に練習し、15:00に無事終了。
2日間にわたり大変有意義な研修会でした。スポーツクライミングの基礎知識および技術の習得ついて、参加者の皆さんには満足して頂けたと思っています。講師の久保田氏は来年の川山協クライミング大会が楽しみと言って、手ごたえを感じていました。また、参加者が各クラブに今回の講習結果を反映することで、各クラブの技術力向上と事故防止を図ることを期待します。
講師の久保田氏、山下氏にはロープおよびクイックドローの準備までしていただき、本当にありがとうございました。研修会参加者一同感謝申し上げます。 (報告 指導委員長 佐藤)